「デスクワークで座りっぱなし」
「長時間の立ち仕事」
「車の運転」――。
ふとした時に腰が重だるくなり、次第に鋭い痛みに変わっていく経験はありませんか?
一見「姿勢のせい」と片づけられてしまうことが多いですが、実際には力学的負担・筋骨格系の働き・運動学的な制限が複雑に絡み合っています。
放置してしまうと、慢性的な腰痛や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛などに進行するリスクもあります。
そんなことが起きないように気になるところをさらっと見るだけでも健康的な体で過ごせますよ。
「なぜ腰は、じっとしているだけで痛くなるのか?」
その謎を、分かりやすく解き明かしていきましょう。
- 「座って仕事をしているだけなのに、腰がガチガチに固まってくる」
- 「立ちっぱなしの接客で、気づいたら腰を手で押さえてしまう」
- 「長時間の運転後に腰が伸びなくなる」
来院される多くのお客様から、このような声をいただきます。
実際、整体院にいらっしゃる方の腰痛の大半は同じ姿勢で長時間かたまっている腰を動かすことで「動きだすときに痛い」という訴えなのです。
1. 力学的解釈
- 脊椎と椎間板の荷重
背骨(腰椎)はS字カーブを描き、上半身の荷重を分散させています。しかし、座り姿勢や前かがみ姿勢では、このカーブが崩れ、椎間板に局所的な圧力が集中します。
研究によれば、立位よりも「座位+前屈み」で腰椎椎間板の圧力は1.5倍以上に増えます。 - 筋肉の持続的緊張
同じ姿勢を維持するために、腰の筋肉群である脊柱起立筋・多裂筋・腰方形筋などが持続的に収縮や伸ばされることにより血流が滞り、乳酸や炎症性物質が蓄積して「鈍い痛み」となります。 - 重心バランスの崩れ
座位では重心が骨盤より後方に移動しやすく背中が丸くなる(ソファーに深く腰掛ける感じ)、そのためお尻の下ではなく後ろで座ってしまい、骨盤や腰の仙腸関節や腰仙関節にストレスが集中。
立位では膝や股関節がロックされ、腰への負担が増大します。
2. 機能解剖学的解釈
- 腰椎の役割
腰椎は「可動性と安定性のバランス」を担う部位。動きすぎても痛み、固まりすぎても痛みます。 - 筋肉の関与
- 腸腰筋:座位で短縮しかたくなる → 腰椎をひっぱって腰痛に。
- ハムストリングス:骨盤を後傾に固定し、椎間板にストレスを増加。
- 腹横筋・骨盤底筋:体幹のコルセット機能が弱まると、腰に負担。
- 靭帯・椎間板
同じ姿勢で伸ばされたままの靭帯や、圧縮される椎間板は、徐々に変性ストレスを受け、痛みを感じます。
3. 運動学的解釈
- 動かない=血流不足
動くと巡りがよくなるが、同じ姿勢では血液循環がとどこおり、痛みを感じやすくなる。 - 可動域の制限連鎖
腰の上下にある股関節・胸椎の動きが悪くなると、その代わりに腰が過剰に動かないといけなくなるため負担がかかる。
例:歩くときに地面を蹴る→股関節の動きが悪い → 腰が反る → 腰が痛い
4. 整体でのアプローチ
整体では、次の視点でアプローチします
- バランスを整える
左右差の体の位置を整える。
骨盤で例えると 骨盤の傾きを整え、腰椎の自然なカーブを回復することで負担を軽くする。 - 軟部組織へのアプローチ
かたくなった筋肉をゆるめるなどのアプローチ。 - 胸椎、骨盤などの動きを回復
胸椎・股関節の動きを引き出し、腰が肩代わりしていた負担を減らす。
良くなっていく体感
楽盛堂では「腰痛」に特化した整体を提供しています。
施術前後で 動き・腰の軽さ を確認しながら進めるため、施術で良くなっていく「体験」ができます。
こんな方は要注意
以下のような方は腰の負担がかかっています。
痛くなる前にチェックすることをお勧めします。
- デスクワークで座りっぱなしの方
- 車の運転が多い方
- 立ち仕事で腰がつらい方
- 「ストレッチしても改善しない」腰の重だるさがある方
まとめ
「ただ座っていただけなのに…」そんな腰痛は放置してはいけません。
常に負担のかかっている状態で何時間も過ごすということは、それだけ腰に負担をかけ続けています。
椎間板に負担がかかり続けるとヘルニア、
関節に負担がかかり続けると分離症など
体を支えている構造が破綻するリスクが上がります。
健康に過ごすためには、痛い状態になる前に
力学・解剖・運動の観点からしっかり見直し、整体で身体を本来の状態に戻すことで、腰の痛みは確実に軽減できます。
ぜひ一度、腰の使われ方と全身のバランスをチェックしてみませんか?
楽盛堂(らくせいどう)
山梨県韮崎市本町1-3-4 本町エスカーサ105
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