つらい五十肩…その原因と正しい対処法を解剖学的に解説
「腕が上がらない」「夜間にズキズキ痛む」「服を着るのも一苦労]
40代・50代を中心に、多くの方が経験するつらい肩の痛み。
それが「五十肩(正式名称:肩関節周囲炎)」です。
特に何かしたわけでもないのに突然痛みが出たり、徐々に肩の動きが悪くなったり、痛みのせいで眠れないなど、日常生活に大きな支障をきたすこの症状。
しかし、その原因や回復までの流れを正しく理解している方は意外に少なく、「放っておけば治る」と思って慢性化させてしまうケースも多いのです。
どんな人がなりやすい?
「私の肩ももしかして…?」
実際に日本整形外科学会の調査によると、五十肩は中年以降の約3人に1人が経験するとされています。また、男女問わず発症することがあり、特にデスクワークや運動不足、過去に肩を痛めたことがある方に多く見られます。
多くの患者さんが
「いつ治るのか」
「本当に治るのか」
「無理に動かしていいのか」
などの不安を抱えて来院されます。
こうした悩みに応えるためには、解剖学的根拠に基づいた正しい知識と対応が必要です。
五十肩の原因
■ 五十肩とは?(医学的定義)
五十肩は「肩関節周囲炎(frozen shoulder, adhesive capsulitis)」と呼ばれ、肩の関節や関節包、滑液包、腱などの周囲組織に炎症が起こることで痛みと可動域制限が起こる疾患です。
進行すると関節包の癒着(粘着性のある癒着)が起こり、動きが極端に悪くなります。
■ 原因はなにか?
五十肩の原因は明確には解明されていませんが、以下のような因子が複合的に関与していると考えられています。
- 加齢による組織の柔軟性低下
- 炎症性サイトカインの過剰産生(慢性炎症)
- 血流障害
- 外傷や過去の肩のケガ
- ホルモンバランスの変化(特に女性)
一部の研究では、糖尿病との関連も報告されており、糖尿病患者は五十肩の発症率が一般の2〜4倍にのぼるとされています(Zreik et al., 2016)。
■ 五十肩の3つの進行ステージ
- 急性期(炎症期):痛みが強く、夜間痛が出る。肩を動かさなくてもズキズキ痛む。
- 拘縮期(凍結期):痛みは減るが、肩が固まり動かなくなる。可動域制限が著しい。
- 回復期(解凍期):徐々に可動域が回復していく。機能も戻ってくる。
この3つのステージを経て、一般的には半年〜2年で自然に回復するケースもありますが、放置すると関節の動きが完全には戻らないこともあります。
■ 医学的アプローチ(治療法)
五十肩に対して行われる代表的な治療法は以下の通りです。
- 消炎鎮痛剤の服用(NSAIDs):痛みを一時的に緩和する目的
- ヒアルロン酸注射・ステロイド注射:炎症を抑え、関節の滑りを良くする
- 物理療法(温熱・超音波・電気刺激など):血流促進と痛みの緩和
- 運動療法(可動域訓練):拘縮を防ぎ、関節の動きを取り戻す
- 整体・徒手療法:筋肉や関節の緊張を和らげ、回復をサポート
海外ではマニピュレーション(関節の他動的操作)や、関節鏡手術なども行われますが、侵襲的治療は稀で、多くは保存療法が主となります。
整体だからできること
楽盛堂では、Ken Yamamoto Technique(KYT)を基盤とした独自のアプローチで、五十肩の早期改善をサポートしています。
ただ肩をマッサージするのではなく、「肩が動かなくなる原因はどこから来ているのか?」を丁寧に検査し、背骨・骨盤・股関節・肩甲骨・腕の連動性まで確認。
身体全体のバランスを整えることで、炎症の引き金となるストレスや姿勢の歪みを根本から解消していきます。
痛い肩を触られたくはないですよね?
整体だから肩以外の場所から方へアプローチができます。
触られるのが不安なら、他のところからアプローチするKYTをお試しください。
だからこそ、一時的な痛みの緩和ではなく、「再発しにくい体」を大切にしています。
こんな症状なら整体へ
✔ 痛くて寝られないほどの夜間痛がある
✔ 腕が肩の高さまで上がらない
✔ 肩が固まって生活に支障が出ている
✔ 病院では「年だから仕方ない」と言われた
✔ 湿布や注射で良くならなかった
もしこのような症状やお悩みに一つでも当てはまる方は、ぜひ一度ご相談ください。
局所ではなく全身から肩への負担を考えるKYT整体だから、肩だけをみる病院や接骨院で良くならない肩のアプローチを試してみませんか?
ぜひご相談ください。
「いつまでこの痛みが続くんだろう…」「本当に治るのかな…?」と不安な方へ。五十肩は正しい対応をすれば必ず改善します。早期にアプローチすることで、よりスムーズな回復が期待できます。
まずはお気軽にLINEやお電話でお問い合わせください。
初回はしっかりとお話を伺い、状態を見ながら最適な施術をご提案いたします。
【参考文献(一部)】
- Neviaser AS, Hannafin JA. “Adhesive capsulitis: a review of current treatment.” Am J Sports Med. 2010
- Zreik NH, et al. “Frozen shoulder and diabetes: a systematic review and meta-analysis.” J Shoulder Elbow Surg. 2016
- 日本整形外科学会「肩関節周囲炎の診療ガイドライン」2021年版